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事業開発の意思決定を突破するアプローチ

ビジネスモデルを文章で描く「バリューデザインシンタックス」──顧客・課題・価値のコンセプトデザイン

2023年3月2日開催「Biz/Zine Academy」レポート Vol.2

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 デザインコンサルティング&スタジオNEWhが提供する事業構想フレームワーク「バリューデザインシンタックス(VDS)」。文章でビジネスモデルを描いていくという、新たなアプローチを採用したフレームワークだ。前回に続き、堀雅彦氏が2023年3月2日の「Biz/Zine Academy」で解説した内容をレポートしていく。Vol.2となる今回は、VDSの概要と顧客・課題・価値のコンセプトデザインについてだ。

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ビジネスモデルを“文章で描く”フレームワーク

 これまで数多の事業構想フレームワークが世に出されてきたが、その多くはビジュアルに寄ったものだった。そのため、ミクロとマクロの視座の移動、全体を1つのストーリーとしてつなぎ、整合性を保ち続けることが思いのほか難しかったという事業開発担当者もいるだろう。

 「バリューデザインシンタックス(以下、VDS)」において特徴的なのは、「文章でビジネスモデルを描く」というアプローチをとっている点だ。空欄を埋めていくだけで無意識に視座を変えることができ、全体の整合性も意識し続けることができる。前回、社内の意思決定を突破し事業アイデアを実現するためには「確信」と「確証」をつくることが必要だと堀氏は語ったが、VDS内の各ボックスと全体の文章を、自信を持って語れる状態にあることこそが、“確信と確証をつくれている状態”なのである。

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 実際に各ボックス内を埋めていこうとすると、人によって簡単に書けるところと書けないところがあるのが分かる。まったく書けないのは、要素が抜けていることの表れであり、まだまだ仮説の設計が必要だということだ。メンバーによって書く内容にバラつきがあるなら、チーム内の共通認識の醸成が必要だろう。「書けるが、自信がない」なら、検証と定義が次のアクションとなる。

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この記事の著者

鈴木 陸夫(スズキ アツオ)

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