正しい進捗ではなく、正しいやり方へのコミットを求める
──ソフトウェア開発に指示や命令、管理がなじまないとすれば、マネジメントとして何かできることはあるのでしょうか。
青木:クラシコムも倉貫さんのソニックガーデンも、ソフトウェアエンジニアの人材マネジメントで心がけていることがあります。それは、開発の「計画」にコミットするのではなくて、「フォーム」にコミットしてもらう、ということです。弓道で「正射必中(正しく射れば必ずあたる)」という言葉があるんですけど、「必ずあてる」ことにではなく、「正しく射る」こと、つまり正しいフォームでやるということを述べています。同様にソフトウェア開発でも「やり方」にコミットしてもらうことを徹底しています。