伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、企業の非財務情報やESGに関するデータの提供サービスを手掛けるアスタミューゼと業務提携契約を締結。金融機関の投融資業務を支援するデータ利活用のサービスを開発すると発表した。
今回、共同で開発する金融機関向けの情報提供サービスは、アスタミューゼが保有する、一般企業の非財務情報やESGデータをもとに、CTCが金融機関ごとに互換性の高いファイル形式に整えて配信するもの。ESGデータをグラフィカルに可視化するダッシュボードや、データ連携のためのAPIなどの機能も開発するという。金融機関は、企業のESGデータを自社システムに容易に取り込めるようになり、データ活用を通して迅速なESG投融資の判断が可能になるとしている。
アスタミューゼは、世界193ヵ国、7億件を超える投資情報や特許・論文などを蓄積したデータベースを構築し、成長市場と技術分野を独自に分析・評価したデータを提供している。また、新規事業のアイデア創出や市場分析、M&A、事業化支援、経営の意思決定などといった野においてコンサルティング事業も手掛けている。
今後、両社は今夏からのサービス開始を目指して共同開発を進め、機能拡充も図りながら金融機関のESG投融資をサポートしていくと述べている。