「価格デザイン」で気候変動問題を解決する
石田:具体的には、どのような領域に取り組まれているのでしょうか。
松村:大きく2つの領域に取り組んでいます。1つ目は「食品ロス」です。食品ロスより大きな概念となる食品廃棄物は、世界のGHG排出量のうち8.2%を占めると言われており、実は航空業界や鉄鋼業界よりも大きな排出源となっています。日本でも、GHG排出量の1.2%が食品ロスから生じています。ハルモニアは、スーパーやコンビニといった小売店と組んで値引きを“スマート化”することで、食品ロス削減に取り組んでいるのです。