アクションが起こらない。行動変容を阻むデッドロック
松村:人々の行動を変えるのは簡単ではありません。たとえば明治維新の後に和装が洋装に変わるまでには、何世代も経て100年かかりました。ニーズが残っているにもかかわらずでルール上で無理やり禁止したり、すべてを価格でコントロールしたりしようとしても、ルールをハックしようとする人が出てしまい、継続的な行動変容を見込むことは難しくなります。
では、気候変動に対してタイムリミットが迫る中で、どうやって変化のスピードと持続性の両方を実現するのか。私はこれが大きな問いだと感じています。この点について野田さんはどう思いますか。