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事業創造に挑む成熟企業の両利き実践論

経営者・実践者・既存部署との間に立つ「支援者」が抱える事業創造の葛藤を“3つの越境”で乗り越える

第3回

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支援者が夢を語ることで事業創造の“熱”は伝播する

超合理への越境

 最後は「超合理への越境」です。超合理とは、一見非合理に見えるものの、高い視座、広い視野で見たら合理的ということです。

 ある方が事業プレゼンの時におっしゃっていた言葉が印象的でした。それは「この事業アイデアが必ずうまくいくと約束はできない。ただ、時代に遅れている我が業界に必要な取り組みだと思う。うまくいくかはわからないが、未来の経営陣に『あの時なぜやっておかなかった』と後悔させないためにも、何としても事業を進めたい」というものです。これこそが、超合理の姿勢です。しかし、この決め台詞を言うには勇気がいります。自身が抱える心理的な抵抗のことを「エッジ」といいますが、合理を超えて「こんな未来がやってくる」とか「私はこんな未来にしたい」と語ることにエッジがある方も多くいます。

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この記事の著者

菊池 龍之(キクチ タツユキ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

横山 佳菜⼦(ヨコヤマ カナコ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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