福岡の“つながり”を活かす
福岡・九州といえば、通販大国っていうイメージありますよね。通販会社、特に単品通販、健康食品、化粧品とか多いですよね、実際。でもその理由は多く誤解されてて、なんとなく九州は原料に恵まれてて、それをサプリなどの製品にしているというイメージがあるけれど、実際は違うんですよね。
今の通販会社って、やずやさんを筆頭に、メーカーではなくて基本的に販売会社なんです。メーカーは別にいて、そこから商品を仕入れて売ってくわけですよ。それがもともとの単品通販業界の通販会社だった。ただ最近は、大手のメーカーさんが、その単品に参入してきたので、メーカー系っていうのも、混在してますけども、もともと通販会社ってそういう前者なんですよね。
じゃ、なんでそんなに九州に増えたかって考えると、たぶん先駆けは、キューサイさんや再春館さんなんですよ。そのビジネスとしての成長力を感じた人たちが「俺もやってみよう」というノリで、エバーライフさんとか、新日本製薬さんとか、そういった次のところっていうのが登場して、それが連鎖して、今に至っているというのが、僕の推察なんですが。(笑)キューサイさんが成功して、やずやさんの創業者の社長がその勉強会に行って、商売のやり方やノウハウを教わるという、いかにも九州人らしいつながりを作った。ここ福岡にいて、感じるのはそういうつながりが東京以上に強いということです。
そういうつながりを大事にする地域性を考えた時、アンダスがここ福岡で事業をやる意味って大きいんですよね。一時期、通販市場はおいしいっていって、メーカーも入ってきたけれど、けっこう撤退していきました。生き延びている会社って、やはり顧客の獲得からCRMまで徹底的にやっているんです。単品通販の基本はDMです。Webやメールと違って、コストと効果をほんとに詰めて詰めてやるんですね。製作費、印刷費、郵便代っていうのをコストかけて、で、そのレスポンスに対して、一人いくらで取れたかっていう、そういうCPAが重要になる世界です。そういう世界で通用する成果報酬のCRMというのも可能性があると思っています。
ただ、コンサルティング、Web制作、メルマガまで含めて、全体的な戦略を設計してソリューションまでできる会社ってなかなか無いですよね。だからこそアンダスグループはそれをやれる会社になっていきたいなと思っています。