新たな組織能力獲得の土台となる「行動様式」を変える
田中:組織のカルチャーにおいて、現在感じている課題は何でしょうか。2023年の統合報告書では、「人間関係が社内に閉じる傾向にあると感じたり、『みずほの常識』が『世間の常識』だと思っている人が少なからずいる」という声も開示されていますが。
上ノ山:開示している通り、長らく社員の視野がどうしても内向きになってしまいやすい環境が続いていたと思います。本来、私たちの行動や意思決定はすべてお客様本位、つまり外向きの視点で行われるべきですが、社内や部署内に上意下達のカルチャーみたいなものが強く残っているために、「上にどう説明するか」というところに意識がいきがちになってしまうんです。