2025年12月15日、ビザスクは電通と事業開発コンサルティング領域で協業を開始したと発表した。これにより、両社の強みを生かした新たなソリューションを企業へ提供する。

協業の背景として、近年DX推進や社会課題解決への取り組みが加速し、多くの企業で新規事業創出や既存事業の変革が求められている。しかし市場環境の多様化を受け、業界知見の獲得や顧客インサイトの把握が難しくなり、さらに事業構想の実現には高度なマーケティング力が必要とされている。ビザスクはビジネス知見が集まるナレッジプラットフォームを運営し、ユーザーヒアリングや実行・伴走支援を通じて新規事業の仮説検証から社会実装までサポートしてきた実績がある。また、経営課題に関する相談が増加していることから「ビザスクproject」などを展開している。
一方、電通は1,000名を超えるコンサルタントをグループ全体で擁し、事業変革・事業創造を支援している。両社は、電通のアセットとビザスクの知見を融合し、顧客インサイトを起点とした事業開発から組織カルチャーや従業員体験も含めたトータルな事業変革ソリューションが提供可能になると位置づけ、協業に至った。
今回の協業では、新規事業開発支援のための多様なソリューションを共同で展開する。例えば、戦略立案から実行・事業化まで一気通貫で支援するチームを組成し、プロダクト・サービス開発や事業成長支援を実施。また、新規事業立案制度やビジネスコンテストの運営もサポートし、ユーザー理解や未来予測メンタリングを含むプログラムを共同開発。人材育成と新規事業創出を目指した支援体制とする。

具体的なプログラム例としては、仮説検証やプロトタイピング、新規のビジネスモデル勉強会、企業文化改革支援、未来予測ワークショップなどを展開する。さらに、電通の独自AIを活用したマーケティング活動支援も行う。
対象となる顧客は、既存の知見活用だけでなく、ハンズオン型の事業開発や社内調整を求める企業、新規事業の立案から実行までを望む企業などが想定されている。
ビザスクは、大手企業の新規事業推進や市場性検証ニーズに対応して蓄積した知見を活用し、電通との共同ソリューションで企業変革、新規事業創出の現場に新たな支援体制を構築する。
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