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サントリーとTOWING、飲料製造残渣活用の高機能バイオ炭を本格製造開始

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 2026年6月3日、サントリーホールディングスとグリーン・アグリテックスタートアップのTOWINGは、双方で進めてきた高機能バイオ炭の実証実験において収量増加効果を確認し、これを受けて九州地区で高機能バイオ炭の本格製造を開始したと発表した。両社は飲料工場から発生する製造残渣を原料とし、TOWINGが有する有用微生物群を培養することで、従来にない機能を持つバイオ炭を製造している。

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 このバイオ炭は熊本工場の製造残渣を原材料とし、サントリーと契約する茶農園に散布された。その結果、第1期と第2期のいずれにおいても、収穫物の品質を維持しつつ収量が約30%増加することが確認された。今後、原料調達先の農園に本格的にバイオ炭を散布することで、地域資源を活用した持続可能な農業の推進や化学肥料使用抑制による温室効果ガス(GHG)排出量削減を目指すという。

 また、サントリーとTOWINGは海外でも高機能バイオ炭に関する取り組みを進めている。2025年からタイで開始した実証実験では、現地のもみ殻を原料にバイオ炭を製造し、サトウキビ畑に施用。収穫の安定化とともに、農業残渣の野焼き削減やGHG排出量減少も狙う。特に東南アジア地域では野焼きによる大気汚染が深刻化しており、こうした地域課題解決にも寄与することを目指している。

 サントリーグループはこれまで、製造残渣の100%再資源化を進めてきた。近年はアップサイクルによる高付加価値化や、土壌・生物多様性を重視する再生農業の導入を積極化。今回の高機能バイオ炭本格製造はこれら取り組みを具現化するもので、有機肥料を活用した栽培における収量向上や化学肥料使用抑制、資源循環の促進が期待されている。

 TOWINGは2020年創業、名古屋大学発のスタートアップで、農研機構の技術と独自技術を融合させた高機能バイオ炭「宙炭」を開発。地域未利用バイオマスや食品工場残渣のアップサイクル資材として提供しており、土壌環境の高度な改善や、化学肥料代替による環境負荷低減、カーボンクレジット創出も視野に入れている。

 サントリーとTOWINGは今後も、農業生産性向上と環境配慮を両立した持続可能な食料生産システムの構築を目指し、カーボンニュートラルおよび循環型社会の実現に向けた活動を継続していく。

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