日本たばこ産業(以下、JT)は2026年10月29日、2026年度第3四半期決算概要を発表した。1〜9月期の売上収益は2兆9,914億円(前年同期比+13.6%)、調整後営業利益は9,724億円(同+21.6%)、営業利益は9,477億円(同+24.2%)となり、大幅な増収増益を達成した。たばこ事業における力強いプライシング効果や加熱式たばこ「Ploom」をはじめとするRRP(リスク低減製品)の伸長が業績を牽引した。好調なビジネスモメンタムを受け、同社は通期の業績予想を上方修正し、各利益指標において過去最高を更新する見通しを示した。
事業セグメント別では、主力のたばこ事業において自社たばこ製品売上収益が2兆7,505億円(前年同期比+14.5%)、調整後営業利益が1兆54億円(同+21.1%)となった。紙巻たばこ(Combustibles)の総販売数量は高単価市場などを中心に微減(同-1.0%)となったものの、フィリピン、ロシア、トルコ、英国、米国など多くの主要市場で力強いプライシング効果が継続。さらに円安および現地通貨高に伴う為替影響もポジティブに寄与した。
注力領域であるRRP(Reduced-Risk Products)は、販売数量が132億本(前年同期比+31.1%)、関連売上収益が1,193億円(同+30.6%)と急拡大した。加熱式たばこ「Ploom」のモメンタムが続いており、日本市場では「Ploom AURA」の伸長などによりシェアが拡大したほか、欧州各市場でも着実な成長を見せた。
加工食品事業は、売上収益が1,194億円(前年同期比+41億円)、調整後営業利益が60億円(同+4億円)と増収増益を記録した。主力の冷凍うどん「テーブルマークのカトキチさぬきうどん」などの価格改定効果や新商品の伸長が奏功し、原材料費や物流費の上昇を吸収した。
2026年度通期の業績予想については、売上収益を3兆9,030億円(前回予想比+180億円、前期比+12.6%)、調整後営業利益を1兆790億円(同+440億円、同+21.9%)、営業利益を1兆410億円(同+330億円、同+20.1%)、当期利益を6,620億円(同+180億円、同+32.6%)へとそれぞれ上方修正した。たばこ事業の堅調な販売・収益基盤と為替の追い風を背景に、全P&L指標で力強い成長を見込んでいる。
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