2026年5月29日、JTBは2026年3月期の連結決算概要を発表した。グループ全体では「未来から現在を創る~ビジネスモデル変革の加速~」をテーマに事業の持続拡大と経営基盤の強化を推進し、増収増益を実現した。

世界的な人流の拡大、訪日外国人旅行者数4,268万人および国内旅行消費26.8兆円の記録的な伸びを背景に、旅行全体の売上高は前期比105%となった。訪日旅行や第三国間のグローバル旅行が好調に推移し、事業領域の拡大に寄与した。旅行以外の分野でも、MICEや大阪・関西万博関連のパビリオン運営、商事、決済領域などで取り扱いが増加した。
人的投資やAI・デジタル分野への積極投資、財務システム刷新など将来を見据えた基盤強化にも注力した。グローバル事業ではツーリズム業界のB2Bメディア最大手Northstar Travel Groupの株式取得を実施し、国際展開を一段と加速している。
2026年3月期の売上高は1兆1,333億円(前期比106%)、経常利益は173億円(同104%)となった。連結対象会社数は117社、従業員数は20,029名で、いずれも拡大傾向にある。
ツーリズム事業では、法人領域を中心に提案力と取り扱い案件の拡大、スポーツホスピタリティの展開、個人領域での顧客体験価値・会員増強などによって新規顧客層の獲得につなげた。インバウンド戦略では法人・個人向け双方で体制を強化した。
エリアソリューション事業では、観光DX領域で「JTB BÓKUN」が好調、宿泊・決済領域も拡大。オーバーツーリズム対策やナイトエンタテインメントなど、地域課題解決型ビジネスも進展した。
ビジネスソリューション事業では、ABM戦略やデータ分析基盤の強化、営業とデジタル施策連携による顧客開拓体制を整備した。ビジネストラベル領域では新システムへの移行、サステナブルな付加価値提案で基盤を拡大。
グローバル領域ではDMC事業や欧州バスツアー、グローバルMICEの拡大や新プラットフォーム導入などで収益性向上とシェア拡大につなげた。
2027年3月期(2026年度)は売上高1兆2,450億円(前期比110%)、営業利益165億円(同114%)を目指す。長期ビジョン「OPEN FRONTIER 2035」に向け、グローバル展開、AI技術の活用やM&A強化により継続した事業変革を進める方針である。
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