執筆者情報
水師 裕
(スイシ ユタカ)
武蔵野美術大学 客員研究員
株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント(R&D) マーケティングアドバイザー
鉄道関連会社にて商業施設や観光地の宣伝・マーケティング実務、および、大手リサーチ会社にて消費研究に従事した後、現職。学術の受賞歴に、第2回、第3回日本プロモーショナル・マーケティング学会「学会賞」(2回連続)、第17回 JACS論文プロポーザル賞「優秀賞」(日本消費者行動研究学会)、筑波大学学長表彰(2017年度)などがある。専門分野は、消費者行動論、マーケティング論。
■所属学会
日本行動計量学会(広報委員)、日本社会心理学会、日本消費者行動研究学会、日本人間行動進化学会、日本マーケティング学会(「鉄道沿線マーケティング研究会」企画運営メンバー)、日本マーケティング・サイエンス学会 他
執筆記事一覧
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サピエンス消費
“仮説製造ツール”としてのサピエンス消費──仮説力を高める実践法とは?(サピエンス消費:第3回(最終回))
サピエンス消費は、消費者や生活者を「生物としてのヒト」=「ホモ・サピエンス」として捉え直し、生物進化の過程で備わった本能の視点から消費を読み解く(洞察する/インサイトする)方法論である。これまで2回にわたって、その概要とフレームワークをご紹介してきた。最終回となる今回は、サピエンス消費の発想をビジネス業務に応用する実践法について解説する。
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Biz/Zineセミナーレポート
消費の主体者を生物進化の視点から捉える「サピエンス消費」、4つの「進化本能モジュール」とは何か?(BizZineセミナーVol.1レポート後編:株式会社クロス・マーケティング水師裕氏&株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント 橋本紀子氏)
物が売れない時代と言われ、一方で刹那的な消費行動も目立つ昨今、「今」だけに囚われず、約20万年に及ぶホモ・サピエンスの歴史を紐解き、「進化本能」に基づく人間理解をもとに消費を読み解こうという機運が高まっているという。進化における自らの遺伝子の生存に有利になるような「心の動き=本能」を鍵とする「サピエンス消費」とは何か、どのようにビジネスに活かせるのか。株式会社クロス・マーケティング クロスラボ 主席研究員の水師 裕氏、株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント 取締役の橋本紀子氏による講演をお届けする。
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サピエンス消費
なぜ男性は浮気するのか──トリガーとモジュールで消費を理解する「進化本能モデル」(サピエンス消費:第2回)
前回は、筆者のラボが研究に取り組む「サピエンス消費」の大枠について紹介した。サピエンス消費では、消費者や生活者を「生物としてのヒト」=「ホモ・サピエンス」として捉え直し、生物進化の過程で備わった本能の視点から消費を読み解く(洞察する/インサイトする)、というアプローチを取る。今回は、リサーチ実務やビジネスアイデア創出に活用できるサピエンス消費のフレーム「進化本能モデル」のエッセンスについて解説する。
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サピエンス消費
なぜモノが売れないのか──“刺激‐反応化”する消費を「進化心理学」から読み解く(サピエンス消費:第1回)
本連載では、筆者のラボが研究に取り組む「サピエンス消費」について紹介する。サピエンス消費では、リサーチの対象を生活者、消費者、ショッパーなどと狭く捉えるのではなく、「生物としてのヒト」=「ホモ・サピエンス」として捉え直すことで「人間そのもの」に迫り、生物進化の過程でサピエンスに備わった本能の視点から消費を読み解く(洞察する/インサイトする)というアプローチを取る。 連載初回となる今回は、サピエンス消費の基本的な考え方について解説する。消費行動に関するリサーチとそれを通じたビジネスアイデア創出に携わっておられる方々のヒントになれば幸いである。