ビジョンに「役割」が見出せないから「他人ごと」になる
岩嵜:僕が本書を画期的だと思うポイントは「役割」というフレーズが頻出することなんです。例えば、先ほどの6つのステップにも「未来の自分たちの役割を見つける」という項目がありますよね。先ほどから三澤さんも「役割」と何度か口にしていますけど、「ミッション」などではなく「役割」というフレーズを選んだ理由はありますか。
三澤:これはかなり無意識でした。でも、「ミッション」だと絶対的なイメージがあって違和感がありました。それに対して「役割」は、文脈ごとに変わるものだし、それぞれの人が自発的に見つけて担うものじゃないですか。この、違いは大きいと思います。「役割」は言い換えると「存在意義」ということでもあると思う。