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再現性のあるイノベーション経営の型

イケア流・新規事業の生み出し方──専任部署に任せない、顧客課題起点のプロセスとマインドセットとは?

【第3回・後編】ゲスト:イケア・ジャパン株式会社 代表取締役社長 兼 Chief Sustainability Officer ペトラ・ファーレ氏

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常にお客さまの「大きな課題」から始める

大本:私も理事の一員であるJapan Innovation Networkでは、イノベーション・マネジメントシステム(ISO56002)というフレームワークを用いてイノベーションについて考えています。その一環として、『わかりやすいイノベーション・マネジメントシステム:“新しい価値実現”のシステムづくりをISO56002で理解する』(日本規格協会)という書籍も作りました。イケアでも何かイノベーションを生み出すためのフレームワークはあるのでしょうか。

ファーレ:実は、私たちはイノベーションという言葉はほとんど使いません。代わりに使うのは「Big Problem(大きな課題)」です。私たちは常に課題に目を向け、課題こそが機会であると捉えてきました。イノベーションを起こそうとして行動を起こすというわけではありません。地球や社会における大きな課題、あるいはビジネス上の大きな課題を解決しようとするというマインドセットから必ずスタートします。

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雨宮 進(アメミヤ ススム)

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