NTTデータとシャープは、キャッシュレス決済分野で協業を開始する。第1弾として、CAFIS Arch対応の決済端末と遠隔管理システムを共同で開発し、2024年秋以降に提供開始するという。
今回開発するCAFIS Arch対応の決済端末は、端末を操作するスタッフ側と顧客側に分かれたセパレートタイプで、スタッフ側端末には、コンパクトなボディに6インチの大型ディスプレイを搭載。シャープがスマートフォン「AQUOS」の開発で培った基板設計やアンテナ設計などの通信技術に加え、タッチ操作に連動して振動するHaptics技術やのぞき見を抑制するベールビュー技術などを応用し、快適な決済処理を実現するとしている。
保守メンテナンス面では、シャープがEMMの開発で培った端末の遠隔管理技術を応用し、複数の決済端末の稼働状況を、クラウドを介して一元管理できるシステムを新たに開発。決済端末の稼働状況をリモートで確認することができ、トラブルの未然の防止や万一トラブルが発生した場合でも迅速な解決が可能になるとしている。またオプションにより、導入企業は各店舗の端末の状態を遠隔でモニタリングできるという。
両社は今後、決済端末の導入から保守メンテナンスまでワンストップでサポートし、シームレスで安心なキャッシュレス決済の運用に貢献。決済業務の効率化と安全・安心な運用に資するソリューションの創出を加速していくとしている。