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なぜ圧倒的な「勝ち事業」と「負け事業」が存在するのか―ビジネスに「ネットワーク理論」が効く理由

『経済は「予想外のつながり」で動く――「ネットワーク理論」で読みとく予測不可能な世界のしくみ 』

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「狭い世間のネットワーク」と「ランダム・ネットワーク」

 複雑なネットワークを読み解くポイントの2つ目は「狭い世間のネットワーク」です。これは「スケールフリー・ネットワーク」でいう「ハブ」のような存在は特定されず、大多数は少数の繋がりしか持たないネットワーク指します。では、なぜそれがネットワーク化されるのか。そこにはハブではなく、「長距離連結器」という存在があります。
 例えば、2つか3つの接点しか持たない2、3人のグループが、20グループあったとします。グループが隣接していない“距離の離れた”グループの中で、特定の個人同士のみが隣接してないにも関わらず繋がっていて、結果、20のグループが繋がっているようなネットワークです。「ハブ」と「長距離連結器」の違いは、難しいですが「長距離連結器」と呼ばれる人自身も、繋がりは多くないというのが「ハブ」との差になります。

 複雑なネットワークを読み解くポイントの3つ目は「ランダム・ネットワーク」です。このネットワークは、「スケールフリー・ネットワーク」「狭い世間のネットワーク」と較べて明らかな違いがあります。それは、「ハブ」「長距離連結器」のような特定の個人は存在しておらず、ネットワークとしての特徴的な構造がないのです。
 ランダム・ネットワークの例として、風邪の流行、ファッションの流行などが「ランダム・ネットワーク」であると説明しています。ランダム・ネットワークでは、特定の「ハブ」や「長距離連結器」のような存在がないので、「特定の個人」を越え、「ネットワーク全体」に対して影響力のある施策をする必要が「スケールフリー・ネットワーク」や「狭い世間のネットワーク」よりあると言います。「ランダム・ネットワーク」下においては、この施策が「しきい値」を越えないかぎり、大きく流行ような現象にはならないと述べています。

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