“変革と実践の三部作”における『企業変革のジレンマ』
宇田川:そのような視点で企業に目を向けると、いろいろな問題が見えてきます。よくあるのが、人事サーベイ漬けになっていたりコンサル漬けになっていたりして、自分たちで考えることができなくなっているという状況です。
そういうときって、きっと支援者の方も困っているんだと思います。医者だってコンサルだって、できることは限られていますから。そういうときは、専門性というものを脇において当事者と対話をしていくことでしか道は開けないでしょう。自分にしても、学者として大所高所から物を言って何かを変えられるなんて思うのはおこがましいです。