「戦略的人材」を採用するのは人事部ではない
宇田川:多くの会社は「新規事業に取り組む」と計画には書いてあっても「それ、誰がやるの?」「どうやってやるの?」という議論がないんです。「外の血を入れるために中途採用を増やします」といっても、5万人規模の会社で100人や200人採用するくらいなら、ほとんど入れ替わりが進みません。そういう状態を見ている従業員の人たちは、「経営層は本気ではないな、現状維持なんだな」と感じてしまうでしょうね。
深川:うちの場合、事業戦略に基づいて必要になる人材を採用するのは人事部ではないんです。「タレント・アクイジション・プロジェクト」といってそのためのチームで活動します。