管理職が魅力的なポジションにならなければ、企業は変わらない
──長期的な視野を養って、主体性を引き出すという点は、まさに中堅層に適したプログラムだと感じます。
松本:変化の激しい時代とは「誰も明確な答えを持ち合わせていない時代」と言い換えられると思います。そうしたなかで経営層の指示をただ待ち構えていても、状況は好転しません。
では、これからの企業はどのように運営されるべきかといえば、中堅層が主体的に課題に向き合って、自ら答えを出しながら組織を前に進めていくほかないと思うんです。
また、中堅層は組織文化の担い手でもありますし、人材育成の要でもあります。そうした観点からも、中堅層の主体性を引き出す1on1コーチングには重要な意義があるのではないかと思っています。
石井:それは私が非常に重要視していることなので、松本さんに1on1コーチングの意義を理解していただいて非常に嬉しいです。
STUDIO ZEROは「産業と社会の変革を加速させる」をミッションに掲げています。私は、この変革を担う重要な存在が中堅層だと思っているんです。中堅層が変われば、組織が変わり、それがひいては産業や社会全体の変革に繋がるのではないかと。そうした変革の連鎖を生み出す起点に1on1コーチングを位置付けたいと望んでいます。
松本:石井さんをはじめ、STUDIO ZEROの皆さんは、新たな価値の創出や新領域への挑戦に並々ならない熱量を持っていますよね。1on1コーチングも初めての取り組みだったので多少の不安もあったのですが、石井さんの熱量が不安を払拭してくれました。新たな試みに挑む際には、STUDIO ZEROは最良のパートナーになってくれると思います。
──それでは今回のプログラムを経て、今後どのような展望を見据えているか、それぞれのお立場からお聞かせください。
松本:目の前の仕事に取り組むのはもちろんなのですが、現在担当しているビル事業本部領域のDXと環境対策について、組織としての指針を定めるような役割を担いたいと思っています。DXと環境対策は一見異なる分野なのですが、社会的要請が高まっていて、かつ明確な答えがなくあらゆる企業が手探りで取り組んでいる点は共通しています。
東京建物でも、DXと環境対策については、何を目指してどのような施策に取り組むのかを、今以上に明確に定義しなければいけません。非常に抽象的な仕事なのですが、次の時代に飛躍するためにも誰かが担わなければいけない役割だと思います。その役割を担って、東京建物の次世代デベロッパーへの成長を牽引していきたいと思っています。
石井:STUDIO ZEROとしては、1on1コーチングの提供を通じて、次世代リーダーの伴走支援を加速していく方針です。直近では、某業界の最大手企業で中堅層向けの3ヶ月プログラムを伴走し、経営層への報告会も終了しました。先ほどお話したとおり、中堅層の変革は組織の変革に直結すると確信しているので、今後も1on1コーチングをはじめとしたソリューションの提供を通じて、「産業と社会の変革」に貢献していきたいと思っています。
──もっと管理職が魅力的なポジションになり、次世代の経営を変革する存在として組織の中核にならないといけませんね。その手段として、ミドル向けの1on1コーチングによるリーダーシップの発揮が重要だと理解できました。ありがとうございます。
伴走型組織変革サービス「Chime」とは
デジタル領域で上場まで成長したプレイドの組織変革の経験や、STUDIO ZEROに属する起業家・事業家が過去に乗り越えてきた人材・組織のイシュー理解、 そして経営課題の解決に取り組むクライアント企業の人材・組織課題への伴走から培ったアセットをもとに考案した 組織変革プログラムの総称です。
■株式会社プレイドの事業家集団STUDIO ZEROの「伴走型組織変革サービスChimeの詳細」