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ミドル向け1on1コーチングと次世代リーダーシップ発掘──管理職と組織が変わり、企業を変革する

ゲスト:東京建物株式会社 ビル事業企業部企画グループ 兼 環境対策推進グループ 課長代理 松本悠氏

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ゴールとのギャップが「あるべき本来の姿」を浮き彫にする

──4つのステップについて詳しくお伺いしたいのですが、ステップ1では具体的にどのようなことをヒアリングするのでしょうか。

石井:業務やキャリアはもちろん、例えば学生時代の部活など、必要に応じてプライベートな事柄も尋ねています。なぜ、プライベートな事柄もヒアリングするのかというと、受講者の「Want」を特定したいからです。Wantとは、行動の根源的な動機を指します。受講者が無自覚・無意識にとってしまう行動は何か。それを特定することで、より深く受講者の特性を分析できます。

 昨今、MBTIなどのタイプ診断が流行していますが、それらと1on1コーチングの違いはWantの特定にあります。タイプ診断の結果がライフステージの変化などの環境要因に影響を受けやすいのに対して、1on1コーチングでは環境要因から影響を受けにくい根源的な動機に迫ります。そのため、より受講者の特性や動機に沿ったテーマやゴールを設定することが可能です。

石井伸幸
株式会社プレイドSTUDIO ZERO Business Architect 石井伸幸氏

──松本さんは、プライベートな事柄をヒアリングされることに忌避感はありませんでしたか。

松本:私がもともとオープンな性格なこともあり、特に忌避感はありませんでした。ただ、それも石井さんのヒアリングが巧みだったからなのかもしれないと、今振り返って思います。無理に聞き出そうとするのではなく、私の意思を尊重しながら話を引き出してくれるため、かなり自発的に話すことができました。

石井:1on1コーチングでは「自己決定感」を重視します。自己決定感とは、自らこの決定をしたんだと納得できる感覚のことで、それがプログラムの目的の一つである主体性の発露に繋がります。そのため、無理に聞き出すような圧迫的なヒアリングは行わず、傾聴を重視しています。

──ステップ2で行うゴール設定の「ゴール」とは、具体的に何を指すのでしょうか。

石井:受講者のWantの先にある、長期的に望ましい未来や姿がゴールです。ゴールを設定するのがなぜ必要なのかと言えば、現状の心地良い場所(コンフォートゾーン)を超え自分の可能性を解放するためです。揺るぎないWantを抱えている受講者が、なぜゴールに到達することができないのか。その行く手を阻むものは何か。それを分析するのもステップ2の工程の一つです。

 松本さんの事例でいえば、ステップ1で事業開発に親和的な未来志向の強いパーソナリティであることがわかりました。しかし、そのデメリットとして、さまざまなプロジェクトや物事に携わりすぎて、慢性的にキャパシティオーバーに陥っている面も持ち合わせていました。その特性がゴールへの到達を阻む壁になっていたわけです。

松本:冒頭、お話したとおり私は二つのグループを兼務しています。また、近年東京建物がビジネス変革を志向するなかで、さまざまな課題に直面することが増えていました。そのため、私自身、仕事の優先順位が不明確になっていたところがあります。新たな試みには積極的に携わりたいが、解決しなければいけない現存する課題が山積みとなっているため、知らず知らずのうちに場当たり的に問題を解決することが習慣になっていました。

 それでは自分の主体性も薄れていき、戦略的に行動できなくなってしまいます。そのため、「慢性的にキャパシティオーバー」という特性を石井さんに指摘されたときには、「最近感じていたモヤモヤは、そのせいだったのか」と深く腹落ちするものがありました。

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ミドルの変革こそが組織の変革である。今こそ次世代のリーダーシップ養成を

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この記事の著者

島袋 龍太(シマブクロ リュウタ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社プレイド

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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