クローズドイノベーションにおける事業開発アプローチ
それぞれの項目をひもといていきましょう。「自社(内部)の経営資源の転用・拡張で優位性を構築するクローズドイノベーション」は、取り組もうとしている新規事業における優位性を構築するにあたり、自社の経営資源を活用や転用、強化・拡張することによって実現するアプローチで、自社単独・自前主義で事業開発を行うことを指します。
このクローズドイノベーションで「顕在化した市場/顧客の需要に対して短期的に対応する」場合には、日頃から事業の最前線で現在の顧客との接点を持ち、顕在化した需要を捉えやすい事業部の現場メンバーが主導する①ボトムアップ型新規事業開発のアプローチが適しています。そして前述の領域でいうと、「隣接領域」や「周辺領域」が主な対象です。