SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

広告メディア業の「次なる打ち手」 freeeが伴走する経営改革のリアル (AD)

経営資源の再配置を加速 ネイキッドが実践する「人にしか生み出せない価値」への集中戦略

  • Facebook
  • X
  • Pocket

 京都の世界遺産・元離宮二条城をアートで彩る夜間イベントや、東京タワー、マクセル アクアパーク品川をはじめ日本各地のランドマークを舞台にした没入型体験など、アートテクノロジーで新たなシーンを生み出し続けるネイキッド。クリエイティブの領域で生成AIが台頭する今、人の手によってしか創出できない価値と向き合い続けている。クリエイションに多くのリソースを充てるべく、バックオフィス業務のDXにも抜かりがない。Biz/Zineでは同社の担当者らを取材し、財務会計管理の強化や業務効率化に至るまでのプロセスに迫った。

  • Facebook
  • X
  • Pocket

DXで捻出したリソースをクリエイションに充てる

──はじめに、ネイキッドの事業概要をお聞かせください。

北原(ネイキッド):アートイベントの企画・制作や、クリエイションの知見を活用した企業コンサルティング事業、地域共創事業を手がけています。2025年7月末から、世界遺産の元離宮二条城で開催される夜間アートイベント「NAKED meets 二条城 2025 夕涼み」の企画・演出・制作も我々の仕事です。

ネイキッド 執行役員 経営企画戦略室 財務・人事 北原岳史氏
ネイキッド 執行役員 経営企画戦略室 財務・人事 北原岳史氏

──コロナ禍を経て、オフラインイベントはどこも活況を呈しているようです。御社のビジネスを取り巻く環境がどのように変化しているか、お話しいただけますか?

北原(ネイキッド):当社比で見ても、人流はコロナ禍以前の水準まで回復傾向にあります。訪日外国人観光客の数が増えたほか、海外におけるイベント需要の高まりも感じているところです。

NAKED meets 二条城 2025 夕涼みの作品「Twilight Bloom – A Summer Tale」
NAKED meets 二条城 2025 夕涼みの作品「Twilight Bloom – A Summer Tale」

──クリエイションを語る上で、生成AIの台頭は無視できません。テクノロジーの進化にともない、御社の制作物に求められるレベルも上がっているのでしょうか。

矢部(ネイキッド):当社のミッションは「最先端のアートテクノロジーを取り入れながら、時代や社会に新たな価値を提案していくこと」です。生成AIも取り入れつつ、人の手によってしか生み出せない価値をいかに作り上げていくか。この点に向き合う必要性を感じています。

ネイキッド 情報システム 矢部七佳氏
ネイキッド 情報システム 矢部七佳氏

矢部(ネイキッド):生成AIをはじめとするテクノロジーは、効率化や時短というメリットをもたらします。DXで捻出したリソースを、クリエイションや価値の創出に充てられる体制も構築しなければなりません。

CRMツールを用いた案件管理に限界を感じた

──DXの話題が出たところで、バックオフィス業務の課題をうかがえますか?

北原(ネイキッド):管理会計の非効率性が課題でした。月次決算の遅延がその代表例です。以前は担当の税理士に毎月の決算を委託していたのですが、報告のタイミングが翌月の半ばにずれ込むため、前月の収支を把握するしかない状況でした。これでは事業の状況把握に遅れが生じ、戦略や方針の意思決定においても時期を逸してしまうリスクがありました。柔軟な戦略実行やタイムリーな意思決定を可能にするためにも、売上や収支をリアルタイムに把握できる環境が必要でした。

矢部(ネイキッド):案件管理に費やされるリソースやコストも課題の一つでした。これまでは、CRMツール上で案件に売上や原価を紐づけて、プロジェクトごとの収支を管理していました。イベントの企画・運営やコンサルティングサービスは非定型商材のため、プロジェクトごとに原価や収支が異なります。その管理に用いていたCRMツールがコスト増の要因になっていたのです。元々高価な製品だったことに加え、仕様の複雑さゆえにシステムの改修や機能追加には外部ベンダーへの委託が必須でした。それらに費やされる費用や手間は少なくなく、コスト増につながっていました。

──いまお二人からうかがったようなバックオフィス業務の課題は、同業他社でも生じているのでしょうか?

木之下(フリー):私は日頃から広告代理業/コンテンツ制作業のクライアントと対峙していますが、案件管理にまつわるコストは、非常に多くの企業で共通する経営課題としてよく耳にします。矢部さんが指摘されたとおり、この業界ではプロジェクトごとの収支管理が欠かせません。しかし、その管理を統合的に行えている企業は、実は多くありません。

フリー SMB事業本部 第4事業部 広告・メディア・制作セグメントチーム 木之下隆人氏
フリー SMB事業本部 第4事業部 広告・メディア・制作セグメントチーム 木之下隆人氏

木之下(フリー):ネイキッド様のケースとは異なりますが、売上と原価を別のシステムで管理していたり、スプレッドシートの案件管理のデータを手作業で会計システムに連携していたりする企業は少なくないです。こうした非効率の解消は、バックオフィス業務の負担を軽減し、企業の競争力を高める上で避けて通れない課題だと考えます。

次のページ
圧倒的な使いやすさが現場のDXを加速

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
広告メディア業の「次なる打ち手」 freeeが伴走する経営改革のリアル連載記事一覧
この記事の著者

島袋 龍太(シマブクロ リュウタ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:フリー株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング