事例に学ぶ、「小さな発見」から生まれるイノベーション
新規事業開発の現場では、「画期的なアイデアが必要だ」と意気込むあまり、頭でっかちになりがちです。「大きな発明」や技術革新ばかりを目指して、かえって視野が狭くなってしまうケースをよく見かけます。しかし、実際に生活者の課題を捉え、本当に使ってもらえるプロダクトやサービスは、意外にも「小さな発見」から生まれることが多いのです。日常の中に埋もれた、ほんの小さな不満や不安。その些細なシグナルこそが、多くの人に共通する潜在的な課題の発見や、新しい価値創造の種になります。
たとえば、私たちが開発に携わった“歩行専用”トレーニングサービス「walkey」のプロジェクトで、「小さな発見」がデザインの方向性を大きく決定づけた場面がありました。