なぜ事業計画は「予測」ではなく「意思」が重要なのか
栗原:木村さんの著書では、「事業計画の本質は、精緻な予測ではなく、検証できることだ」と述べられています。なぜ「予測」ではなく、検証が可能な「仮説構造」に焦点を当てることが重要なのでしょうか。
木村:私は「予測」という言葉を意図的に使わないようにしています。予測とは“What will happen”(何が起こるか)を考えることであり、それは村上さんのおっしゃるリーディング、つまり「理解」の世界です。しかし、事業計画のテーマは“What should we make happen”(我々が何を起させるべきか)であり、そこには明確な「意思」が込められていなければなりません。
