ギャラップ・ジャパンと英国経営者協会(IoD)は、日本経済新聞社協賛のもと、東京エディション虎ノ門で開催された「エグゼクティブ・ブレックファスト・ブリーフィング」で、日本特集レポート「変革への挑戦:日本の職場の新しい姿」を発表した。

同レポートでは、ギャラップによる、世界の職場の現状に関する調査と経営トップへの詳細なインタビューに基づき、日本の職場環境を変革するための知見を提供。主な調査結果は次のとおり。
主な調査結果
- ウェルビーイングの重要性:日本の従業員の約4割が日常的にストレスを強く感じており、仕事に関わるメンタルヘルスの問題増加につながっている。企業のリーダーはコンプライアンスの遵守だけではなく、従業員が心身ともに健康でいられるよう積極的にサポートする必要がある。
- 若者の静かなる革命:若い世代の多くが旧態依然とした企業体制から静かに距離を置き始め、抗議するのではなく「突然の辞職」といった形で退職するか、目的と自身の成長を実現できる企業に転職していく。
- リーダーシップの欠如:従業員は「希望」がリーダーの資質として最重要だと考えているが、リーダーから刺激を受けていると感じる日本の従業員は6人に1人未満。多くの管理職は専門的スキルを評価されて昇進するが、チームとの絆を築き部下を育成するためのトレーニングは受けていないのが現状と言える。
- 日本の進むべき道:ロールモデルとされる企業では、平均の約3倍の従業員エンゲージメント率を実現している。日本が従業員エンゲージメント率を向上させるには、強力なリーダーシップ、職場環境の見直し、そして企業文化を「命令型」から「人と人とのつながりを重視する」ものへと転換することが不可欠。
同レポートの全文は、英語版と日本語版のダウンロードはこちら。
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