ログラスは2025年11月20日、三菱ケミカルエンジニアリングがクラウド型人員計画システム「Loglass 人員計画」を導入したことを発表した。三菱ケミカルエンジニアリングは、化学、食品、医薬品、情報電子などの幅広い領域でエンジニアリング事業や設備管理、メンテナンス事業を行っている。
同社人事部では、約1,200名の人員に関する労務費の予算策定や四半期ごとの見通し作成を、これまで主に表計算ソフトで実施していた。だが、事業特性上部門をまたぐ兼務者が多く、人件費の集計や按分作業が煩雑になっていたほか、手作業による集計やデータ整合性の確認に多くの時間と労力がかかり、入力ミスや関数誤りのリスクが課題となっていたという。また、予算と実績の差異分析や前年度比較用の資料作成にも時間がかかり、費用増減の要因分析やレポーティングの迅速化が経営面のボトルネックとなっていた。
これらの課題に対応し、人員計画業務の効率化や人件費管理の精度向上を図るため、同社は「Loglass 人員計画」を導入した。導入の決め手としては、従業員ごとのバイネーム管理や人件費の自動集計・配賦が可能である点、人事異動や昇給なども加味した柔軟なシミュレーション、予算と実績データを即座に比較して差異分析ができる点が挙げられている。実際の現場では、直感的な操作性や柔軟な設定で、集計・分析作業の効率化と精度の向上が期待されている。
ログラスによると、同社が展開する「Loglass 人員計画」は、企業内の人員情報および人件費データの収集・統合・管理を効率化し、高度な人員計画・人件費分析を可能にするものだ。特にバイネーム管理、煩雑な自動集計・配賦、異動や採用・退職シミュレーション、予算策定ロジックの自動計算といった機能を特徴とする。
今回の導入によって、三菱ケミカルエンジニアリングは戦略的な人事管理と迅速な経営判断に向けたデータ活用を推進し、持続的成長への基盤強化を図る考えだ。
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