2026年1月13日、フォースタートアップスは、2025年のスタートアップ資金調達金額ランキングを公表した。同社の情報プラットフォーム「STARTUP DB」による調査結果では、統合型オートメーションプラットフォーム「MujinOS」を提供するMujinが年間で362億3,000万円の調達を記録し、1位となった。
Mujinは2011年創業で、独自のフィジカルAIとデジタルツイン技術を強みとしている。開発・提供する「MujinOS」は、ロボットやAGV、保管システム、各種センサなどを共通のアーキテクチャで統合制御することが特徴である。同OSは複雑なシステムインテグレーションを不要にし、製造や物流現場の自動化を迅速かつ再現性高く実現できる点が評価されている。従来の部分的な自動化から踏み込み、工場や倉庫全体をリアルタイムで同期させる次世代デジタルツインの実現につなげている。
今回の資金調達を通じて、MujinはMujinOSのプロダクトラインアップ拡充を加速し、インテグレーション中心の従来型モデルから、よりスケーラブルな製品主導型ビジネスへの転換を進めるとした。さらに、欧米を中心としたグローバル展開の強化、工場・倉庫全体のデジタルツイン化の推進、世界レベルのエンジニア採用による次世代MujinOSの技術開発などにも注力し、産業オートメーションにおける標準確立を目指す。
2位はTuringで、2021年設立の自動運転スタートアップが240億円を調達した。同社はE2E自動運転AIと大規模基盤モデルの統合開発を進めている。資金は計算基盤拡充や社会実装に向けた事業体制強化、MLエンジニア採用に充当される予定であり、完全自動運転の社会実装を視野に入れる。
3位は生成AI分野のSakana AIが、200億円の資金調達を実施した。Sakana AIは自然界の仕組みに着想を得たAI基盤モデルを強みとし、小型かつ高性能なAIの開発を進めている。調達資金は産業分野へのAI社会実装や海外展開、研究者・エンジニアの採用などに投じ、国内外における競争力強化を目指す。
2025年12月単月では、Mujinが累計で346億6,000万円の調達を記録してトップ、文字起こしAIサービスのNottaが23億円で続いた。
本調査は、登記簿やプレスリリース等の公式情報から2025年1月1日~12月31日までを集計対象とし、全体で26,000社を網羅している。今後もフォースタートアップスは「STARTUP DB」を通じ、スタートアップエコシステム活性化や成長産業支援を進める方針である。
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