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SASが2026年金融業界13大トレンドを発表、AI活用とリスク対応が加速

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 2025年12月16日、米国SAS Institute Inc.は、2026年に向けた金融サービス業界の主要トレンドと、銀行が直面する技術革新やリスク要因について13の予測を発表した。金融業界ではAIによる変革が加速し、その成果・リスク管理・透明性が各機関の競争優位性を左右する段階に入った。

 SASの専門家はまず、AIの導入が銀行業務全体で本格段階を迎え、実験フェーズはすでに終了したと指摘する。今後は自律型エージェントが顧客対応や業務フローの調整を担い、説明可能な意思決定が求められる。AI活用の成否は、エビデンスに基づく透明性と実績が左右し、「信頼」は抽象的な約束でなく測定可能な指標として管理されていく。

 エージェンティックAIや半自律的システムの導入が進む一方、IDCの予測では金融サービス分野のAI投資額は2028年までに670億ドルを超える見通しとなる。実証実験段階を終え、収益に直結する本格運用が今後の成長領域である。AIによる自動化が進むことで、業務設計や人材戦略も根本的に変化する。

 他方、AIエージェントによる「エージェンティックコマース」の普及により、顧客が意図しない取引や新たな金融犯罪リスクの増大も懸念される。金融機関は個人認証だけでなく、AIエージェント自体の認証・行動監視といった新たな不正対策が必須となる。また、合成データ・生成AIの中核データレポジトリへの流入によるデータ汚染リスクにも十分な備えが必要となる。誤ったデータによる与信・リスク判断のバイアスを抑止するため、「デジタル保管庫」を利用した厳格なデータガバナンスが求められる。

 さらに、生成AIとナレッジエージェントを活用することで、非構造化データの価値抽出が一段と進む。金融機関は膨大なテキストや画像等から迅速な洞察を得てリスク管理や意思決定を高度化する。

 市場面では、AIとクオンツ信用戦略が債券市場の価格発見効率を高め、バブル認識型リスク管理や気候リスクストレステストも標準化に向かう。一方でAIを使ったロマンス詐欺の高度化や新規金融犯罪の脅威も拡大している。

 そのほか、米欧を中心にステーブルコイン実運用が進むほか、リテール銀行の新規広告メディア戦略、AI・量子コンピューティングの普及も予測され、金融サービス業界は多層的な変革期を迎えるとしている。

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