大前研一氏が語る、「日本発、世界で通用するイノベーション」の作法

ワークスアプリケーションズ主催「COMPANY Forum2015」大前研一氏講演レポート

[公開日]

[講演者] 大前 研一 [取材・構成] 土井 大期 [編] 栗原 茂(Biz/Zine編集部)

[タグ] タレントマネジメント スマートデバイス クラウドコンピューティング 事業開発 企業戦略

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3つの“クラウド”をフル活用せよ!

 さらに、「3つのクラウドを利用すること」も重要だ、と大前氏は語った。

 一つ目は、クラウド・ソーシングだ。

 例えば、企業の正規雇用での常勤人材ではなく、臨時の人材確保の場面において「クラウド・ソーシング」を有効活用するのもの一つの手だ。株式会社クラウドワークスでは、ネット上で求めるスキル像などを伝え、待つだけで、臨時の適材を見つけられるというサービスを行っている。企業はクラウド・ソーシングというツールを活用することで、「人材確保」にかけていた時間と労力を省くことができる。

クラウドワークスクラウドワークス

 二つ目は、クラウド・コンピューティングだ。

 セーフィー株式会社が提供する「safie」は、カメラとスマートフォンを利用したホームセキュリティサービスだ。このサービスは、クラウド・コンピューティングを利用し、7日分の録画データをクラウド上で保管ができるだけでなく、その映像を家族と共有することも可能になっている。また、動体検知自動アラート機能があり、外出中に不審者が現れた際、スマートフォンに通知するシステムも搭載されている。このように、クラウド・コンピューティングは、クラウド上で膨大な情報を管理しており、インターネット環境さえあれば、自身がどこにいても、必要な情報を引き出すことができる。

safiesafie

 三つ目は、クラウド・ファンディングだ。

 スマートウォッチメーカーのPebbleは、アメリカのクラウドファンドサイトKickstarterで多額の出資を集め、「Pebble Watch」を開発し、出資者に対して「Pebble Watch」を提供する。クラウド・ファンディングとは、製品やサービスの起案者が、インターネット上で目的達成のために資金の出資を募り、目的達成後に出資者にリターンをするというものだ。こうすることで、製品やサービスのアイデアはあるが、資金がないという人でも起業するきっかけをつくることが可能となる。

Pebble WatchPebble Watch

 このように、従来は人材確保や情報管理、資金調達は、企業にとって時間と労力が割かれるものだったが、「3つのクラウド」を活用することで、それらの行為をインターネットさえあれば、一人でも行える時代となった。

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