大前研一氏が語る、「日本発、世界で通用するイノベーション」の作法

ワークスアプリケーションズ主催「COMPANY Forum2015」大前研一氏講演レポート

[公開日]

[講演者] 大前 研一 [取材・構成] 土井 大期 [編] 栗原 茂(Biz/Zine編集部)

[タグ] タレントマネジメント スマートデバイス クラウドコンピューティング 事業開発 企業戦略

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答えのない時代に“0から1”を考える「発想のパターン」と「エコシステム活用」

“0→1”とは言うが「発想のパターン」はある。

 では、「0から1」を生まなければいけない時代に、具体的にビジネスパーソンにとって必要となることは何か。「教育システムの変化の必要性」を語った大前氏が次に語ったのは、「発想のパターンを身につけ、繰り返し練習すること」だ。

 例えば、家やパーキングなどの“空いているもの”を利用する「アイドル・エコノミー(Idle Economy)」、「ダイナミック・プライシング(需給状況に応じて価格を変動させることによって需要の調整を図る手法)」や「リアルタイム・プライシング(実時間価格制度)」を活用するといった「発想のパターン」を身につけ、それを繰り返し練習していく。この繰り返しにより、誰でもアイデアが浮かぶようになるという。

 いくつかある有力な発想パターンの中でも、「位置情報を活用すること」が大きな可能性を秘めている。LINEとGPS、リアルタイム・プライシングとGPSの組み合わせによって、新たな集客方法が生まれる可能性があるのだ。位置情報の使用は、2020年までにGDPの12、13%になると大前氏は言う。

“0→1”とは言うが「既存のエコシステム」にヒントはある。

 もう一つは「既存のエコシステムを理解し、利用すること」だ。

 タクシー、ハイヤーの配車アプリサービスを提供するウーバー(Uber)は、運転手が顧客から料金を取るのではなく、ウーバーが料金を取り、仲介料を除いた80%を運転手に還流する。乗客には領収書などもアプリやメールなどで手元に残るようになっている。このサービスが、スマートフォンのGPS(位置情報システム)を活用したビジネスである。

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