KPMGジャパンは2026年8月19日、AI変革(AI Transformation)を総合的に支援する横断組織「KPMG AiX」を新設したと発表した。KPMGアドバイザリーホールディングスを中心に、有限責任 あずさ監査法人、KPMGコンサルティング、KPMG FAS、KPMG Forensic & Risk Advisory、KPMG税理士法人、KPMG Ignition Tokyoなどから、およそ400人規模の専門人材を結集する。
背景には、生成AIやAIエージェントの普及拡大を受け、企業が競争力強化や新規事業創出など「攻め」の領域と、リスクマネジメントやガバナンスといった「守り」を両立させながらAI変革を推進する重要性がある。一方、多くの企業では現場の業務効率化やPoC(概念実証)レベルに取り組みはとどまり、全社的な事業成果に結び付かない課題も顕在化している。
この課題の解決には、幅広い専門性と部門を横断した視点が必要とされているが、社内の多様な部署をまたぐ対応や、信頼性・説明可能性を担保したデータ管理の必要性、カルチャー変革を伴う人材強化、そしてAIリスクやガバナンス体制の構築といった、複雑な対応が求められている。
KPMG AiXは、こうした状況を受け、多岐にわたる専門人材による総合的・横断的な「伴走型支援」を実施する。AI戦略の策定、データ・AI基盤整備、AIエージェント活用による業務変革、リスクマネジメント、人材・組織強化などにワンストップで対応し、企業価値向上を目指す。
またKPMGジャパンとして強みとなる、会計監査や税務などで培ったリスク管理・ガバナンス、コンプライアンス分野の知見を活用。AIによる価値創出と信頼性確保の両立を図る。さらに特定ベンダーやプラットフォームに依存しない「ベンダーニュートラル」な立場を貫き、各社の経営課題やリスク許容度に適したAI活用方針を支援する。
具体的なサービス内容としては、CxO向けのデジタル・AI戦略立案、データガバナンス・品質管理態勢の構築、業務変革支援、新規事業・サービス創出、人材・組織設計、AIガバナンスや国内外規制対応、モデルの信頼性評価やサイバーセキュリティ・不正調査などが含まれる。
KPMGジャパンは、監査・税務・アドバイザリーの分野で10のプロフェッショナルファームから構成されており、グローバルネットワークの活用を含め、経営課題解決に向けた横断的な体制を組んでいる。
KPMG AiXの新設により、国内企業のAIトランスフォーメーションが加速することが期待される。
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