「大企業×ベンチャー企業」とのコラボレーションは既定路線
シリコンバレーでは、多くの世界的なベンチャー企業が誕生していますが、その要因の一つとしてベンチャー企業を取り巻く「エコシステム」の存在が挙げられます。ベンチャー企業は、既存企業と事業提携したり、既存企業が資本参加したりすることで成長が加速し、最終的には、IPOにより自らが大企業になったり、M&Aされることで大企業の一部になったりします。
また、既存企業の側も、ベンチャー企業を取り込むことで、自身の成長を加速させています。古くはGeneral Electric(GE)、IBM、Microsoft、Cisco Systems 等がベンチャー企業への投資やM&Aを行うことで成長を繰り返してきました。近年の例では、FacebookやGoogleが積極的にベンチャー企業とコラボレーションを実施しています。彼らはもともとベンチャー企業であったため、ベンチャー企業と手を組むことによって、投資する側もされる側も加速的に成長することを体験しています。そのため、自らが大企業となった現在は、自身の成長を促すことも目的の一つとして、ベンチャー企業への投資を行っているようです。