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【出張版】スタートアップの時代の終焉

スタートアップの時代の終わり(そしてプロジェクトの時代)

第1回

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スタートアップの時代の終わり(そしてプロジェクトの時代)

 2016年2月は「スタートアップの時代の終わり」という話題がよく取り上げられた月でした。以下にその論考の一部をまとめてみます。

  • 大企業がスタートアップの手法やツールを身に着け始めており、disruptされにくくなってきている(The Information: The End of Tech Startups
  • スタートアップを始めるのは安く簡単になったが、スケールするための競争は激しくなっており、インターネット業界が成熟するに連れてスタートアップの入り込む余地が少なくなってきている(自動車業界のように)(Ev Williams
  • ビジネスのスピードが上がっていて、スタートアップ自体が破壊(disrupt)されるスピードも早くなっている(Marc Andreessen
  • スマートフォンが全く新しい巨大なマーケットを多く作ったが、ほとんどのマーケットは既に独占され、良き時代は終わった(TechCrunch
  • App Storeや広告はGoogleやFacebookといった一部の巨人に寡占されつつある(TechCrunch

The startup gold rush of the last ten years is over.

過去 10 年続いたスタートアップのゴールドラッシュは終わった。

 これらの言説のほとんどは、特にWebやモバイルといった領域のスタートアップにとってはある程度正しいものであると思います。そのうち幾つかのトピックについては自分自身の整理のためにも記事としてまとめてきました。

 仮に上記のような言説の通り、イノベーションの担い手としてのスタートアップの役目が終わったとしたら、今後のスタートアップはどうなっていくのでしょうか。そして人は大企業などでイノベーションを起こすのではなく、なぜスタートアップを立ち上げてまで何かをするのでしょうか。

 今あらためて、どうやってスタートアップという形態でイノベーションを担っていくのかということを考えるべき時が来ているのかもしれません。それに対する個人的な答えとしては、大企業には起こせないイノベーションを起こせるから、でしょうか。今回はその理由についてまとめてみたいと思います。

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改めてスタートアップのメリットを考える

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この記事の著者

馬田 隆明(ウマダ タカアキ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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