「人・モノ・情報」の接点であるインターフェイスに注目する
「行為のデザイン」の思考プロセスにおいて注目するべきは、インターフェイスである。「人・モノ・情報」の接点となるのがインターフェイスで、全部で6通りの組み合わせが存在する。その中でも「行為のデザイン」の対象領域は「人と人」「人とモノ」「人と情報」の3つである。
例えば、駅の階段で母親がベビーカーを押して階段をあがろうとしているシーンを想像してみる。「ベビーカーで階段をあがる」という目的を果たす方法を、「人・モノ・情報」の3つの手段から考えてみよう。
1つ目は「人」による解決だ。近くにいる人に「ベビーカーの片側を持ってもらえませんか?」と頼むことで、階段をあがることができる。2つ目は「モノ」による解決。階段をそのまま上がれるホイールをベビーカーにとりけることで解決できる。3つ目は「情報」による解決。スマートフォンでエレベーター設置情報を確かめ、エレベーターに乗ることで解決できる。
この一連の流れの中で大切なのが、
- 行為の先にある「目的」をまず決めて、そこから手段を考えること
- 行為を人・時間・空間で俯瞰すること
- バグに遭遇している人になりきり、観察から得られないことを想像体験から得ること
という以上の3つの要素である。
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