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ブロックチェーンの可能性と課題

ブロックチェーンの落とし穴―3つの苦手領域とビジネスチャンス

ブロックチェーンの可能性と課題:第4回

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ブロックチェーンの苦手領域である「認証時間」と「情報の秘匿性」

1:認証に時間がかかる

 ブロックチェーンは、「取引データを一定間隔ごとにブロックにまとめる」という作業がどうしても発生する。そのため、取引データが確定するには一定の時間、待たなければならない。ビットコインでは約10分、イーサリアムでは15秒程度だ。通常のデータベースを使ったシステムでは、それこそ数ミリ秒で処理は確定するが、ブロックチェーンはブロックごとに取りまとめるという設計上、データの確定にかかる処理時間は通常のデータベースには遠く及ばない。また、不特定多数のコンピュータがどのような取引データを流すか予測できないオープンなブロックチェーンの場合は、データの内容を他のコンピュータが確認する必要もある。

 取引データの確定度合いは、その取引データがどれくらい「深く」(=過去の)ブロックに組み込まれているかによって評価される。より高い信頼性が求められる取引の場合には、ビットコインの場合には取引の後にブロックが6つ作成された状態、すなわち取引データ生成から1時間程度待ったほうが良いとされる。

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この記事の著者

高木 聡一郎(タカギ ソウイチロウ)

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