SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

ブロックチェーンの可能性と課題

ブロックチェーンの落とし穴―3つの苦手領域とビジネスチャンス

ブロックチェーンの可能性と課題:第4回

  • Facebook
  • X
  • Pocket

ブロックチェーンの苦手領域である「認証時間」と「情報の秘匿性」

1:認証に時間がかかる

 ブロックチェーンは、「取引データを一定間隔ごとにブロックにまとめる」という作業がどうしても発生する。そのため、取引データが確定するには一定の時間、待たなければならない。ビットコインでは約10分、イーサリアムでは15秒程度だ。通常のデータベースを使ったシステムでは、それこそ数ミリ秒で処理は確定するが、ブロックチェーンはブロックごとに取りまとめるという設計上、データの確定にかかる処理時間は通常のデータベースには遠く及ばない。また、不特定多数のコンピュータがどのような取引データを流すか予測できないオープンなブロックチェーンの場合は、データの内容を他のコンピュータが確認する必要もある。

 取引データの確定度合いは、その取引データがどれくらい「深く」(=過去の)ブロックに組み込まれているかによって評価される。より高い信頼性が求められる取引の場合には、ビットコインの場合には取引の後にブロックが6つ作成された状態、すなわち取引データ生成から1時間程度待ったほうが良いとされる。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
ブロックチェーンの可能性と課題連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

高木 聡一郎(タカギ ソウイチロウ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング