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ブロックチェーンの可能性と課題

ブロックチェーンの落とし穴―3つの苦手領域とビジネスチャンス

ブロックチェーンの可能性と課題:第4回

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 前回、ブロックチェーンがもたらす影響を、インターネットがもたらした「スーパースター現象」に対する「中央管理者不在の分散型組織」の可能性という観点から論じた。ちなみに、そこで触れた「DAO(Decentralized Autonomous Organization)」とは、自律分散型の組織を示す一般名称であり、最近ハッキングで話題になった「The DAO」とは別物であるので、念のため申し添えておきたい。さて、過去3回、ブロックチェーンの可能性を主にプラス面から述べてきたので、今回はその注意点や課題について見ていくことにする。

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ブロックチェーンは万能ではない

 ブロックチェーンとひとことで言っても、ビットコインのブロックチェーンからイーサリアム、ハイパーレッジャーまで様々なバリエーションがあり、また記事を読んでいただいている現在も進化している。こうした進化は、過去のバージョンの不得意な点、苦手な点を克服する形で開発が進んでいるため、一言でブロックチェーンの苦手領域を挙げるのも容易ではないが、まずはビットコインのブロックチェーンを念頭に置いて、ブロックチェーンの汎用化を行う際に課題になると考えられる点を探っていく。そのうえで、後半ではそれらの苦手領域に対する対策として出てきているものを紹介していきたい。まず、基本的なブロックチェーンでは以下に示す3つの苦手領域がある。これを順に見ていこう

  • 認証に時間がかかる
  • 情報の秘匿性が弱い
  • スケーラビリティが低い

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この記事の著者

高木 聡一郎(タカギ ソウイチロウ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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