70年代の組織開発ブームとその後
――日本ではどのような受け入れられ方をしてきたのでしょうか?
日本では1970年代に一度、「ODブーム」が起こりました。その後、業務改善やQC(品質改善)活動などの小集団活動に変わり、組織開発という言葉は用いられなくなりました。アメリカでは組織開発という言葉が持続し定着していったのですが、日本の場合、やはり業務改善の方が得意で、かつ、関係性の問題は顕著ではなかったために「関係性を改善する」という取り組みは根づかなかったのかもしれません。関係性はアフターファイブで、という発想でしたから。