一歩踏み込んで関わる「近い距離感」が、期待を遥かに超える成果を生み出す
3.近い距離感でその取組みに関わっていること
私は熱狂状態を生むには、営業活動に対する距離感も重要だと考えている。言うならばそれは「当事者意識」の有無である。これまで述べてきた条件もそれがお膳立てされて実現しているのなら、そこに熱狂は生まれない。やはり一人ひとりが当事者として「自分がやらずして誰がやる」という強い想いのもと、自ら一歩踏み込んで関わることがポイントなのだ。これはそれぞれの役職や役割を否定しているものではない。ここで言いたいのは、どのような立ち位置であれ、いかに自分事化しているかということで、チームの構成員のメンタリティを問うている。
またこの条件を「圧倒的な当事者意識を持って、その取組みに関わっていること」としなかったのには理由があり、私はこの「近い距離感」に「自分がやっている感覚を得られる」という自己効力感の意味を込めた。当事者意識を発揮しているだけでなく「手応えを感じることが出来ている」ということだ。その実感が得られることも熱狂の重要な要素だと考えている。