“環境変化に対応しない”ソフトウェアは、“アップデートする”ソフトウェアにDisruptされる
Tips3:ソフトウェアの役割の重要さを理解すること
Tips3は、ソフトウェアがデジタルビジネスにおいていかに重要な役割を持っているか理解すること。データを収集したり、それをユーザーに還元したりする役割は、主にソフトウェアが担っているのだ。
ソフトウェアをいかに活用できるかによって、プレイヤーの勢力は大きく変化する。全世界で圧倒的なシェアを占めていたスポーツ用品チェーン・スポーツオーソリティが経営破綻したのも、Amazonの台頭によるものだ。またAirbnbやExpediaの登場で旅行代理店の数は軒並み右肩下がりだ。
デジタルテクノロジーは刻一刻と変化していきますから、ソフトウェアも常にそれに合わせて変化させなければならないんです。今後はソフトウェアを作り続ける能力と体力があるかどうかで企業間競争の勝負が決まってしまう時代になるかもしれません。
Tips4:ソフトウェアを開発し続けられる体制を整えること
4つめは、デジタルビジネスにおいて重要な役割を担っているソフトウェアを永続的に開発し続けることができる体制を整備することだ。
今後開発しなければならないソフトウェアは、これまで多くの企業が活用してきた業務効率化のそれとは考え方が大きく異なる。迅速かつ柔軟にソフトウェアをアップデートさせていかなければ、企業間競争のなかで生き残ることはできないため、従来のように開発と保守や運用の段階を区別することは無価値どころかむしろマイナスの結果につながるだろう。
従来のウォーターフォール型の開発体制から脱して、アジャイル型の開発体制に移行することが不可欠です。ソフトウェアの迅速かつ柔軟なアップデートを永続的に続けられるかどうかが企業の競争力につながります。