不確実性という“未知への挑戦”が、熱狂状態をつくる
5.リスクある環境に身に置いていること
結果が明確にでる状況であったとしても、仮にその結果が「必ず」良い結果、もしく悪い結果だとしたら、どうであろうか。この条件はこの点が論点である。この話を進める前に、私がどういう意味で「リスク」という言葉を用いているのかを説明させて頂く。
一般的にリスクというと「危険性」をイメージする方も多いと思うし、そのような意味も含まれていると思うが、今回は「不確実性」という意味で用いており、経済学上で使われるリスクに近い。仮に危険な状況でも、それが100%起こることであれば、その時点でその事象に対する不確実性は低い(=危険だからリスクが高いのではなく、確実に起こるのでリスクは低い)ということだ。つまり、この条件は「危険な環境に身を置くと熱狂する」のではなく、「不確実な状況に身を置くほど熱狂する」ということだ。私がこのように考えるようになったのは、前職時代に現会長から「伝説の求人広告」の話を聞いたことがきっかけだ。