行動観察には「リニア思考」と「リフレーム思考」の2種類がある
――仮説生成型のリサーチを実践する上で、重要なポイントはあるのでしょうか。
松波:
行動観察にも2種類あるんです。リニアな行動観察とリフレームが起こる行動観察です。リニアな行動観察というのは、シャーロック・ホームズにでてくるワトソンのように、ある事実に対してまじめに正しく考えたらこうなるよねという落ち着きのいい考え方(常識的な枠組みで理解)をする。これもインサイトといえばインサイトかもしれないけれど、このような既存の考え方の延長にあるリニアなインサイトでは新たな仮説は生まれないので、イノベーションにはつながらない。