どこでも仕事ができる時代のオフィス空間の価値は「アイデンティティ」と「ストーリー」
宇田川:
もうひとつ聞きたかったことがあります。ソニックガーデンの代表の倉貫義人さんとお話したことがあるのですが、その会社はみんながリモートで仕事をしているので、彼は物理的な場の共有の必要性を、ある意味否定しているんですね。アメリカでは、社員同士の会話が生まれなくなり、新しいものが生まれなくなったと言って在宅勤務を止めるような動きもありますが、それは間違っていて、セレンディピティみたいなものは心理的安全性があるから生まれるのであって、場を共有していれば生まれるというものではないんだ、というのが彼の意見です。一方、ツクルバは物理的な場の重要性を大事にしていますよね? その点について、中村さんの見解をぜひ伺いたいです。