地域経済で今後注目すべきは「ヤンキーの虎」
藤野氏には『ヤンキーの虎 新・地元経済の支配者たち』という著書がある。その内容を本講演でも触れている。藤野氏が定義する「ヤンキーの虎」とは、以下のよう特徴を持つ“地方豪族”だという。
- 建設業など地場産業を軸にコンビニ、介護、中古車販売、飲食など、ミニコングロマリット化で事業を拡大
- 衰退した地元中小企業を矢継ぎ早に買収し、地元が求める業態ならなんでも手がける
- 出自は「事業継承型(2代目)」か「成り上がり型」
藤野氏は「ヤンキーの虎は今まで過小評価されてきた」と話す。なぜならやってきた仕事の付加価値が高くないように見えたからだ。介護センターやコンビニのフランチャイズ、携帯ショップなどは何の目新しさもない。しかしそれを複数組み合わせてビジネスを展開しているというところが「肝」である。「存在しているのに過小評価されている。年率10%や20%の成長を実現している起業家はたくさんいる」。