ビジネスにおける「サイエンス偏重」をリバランスする、アートにおける「真・善・美」
ここから講演は核心へと迫っていく。なぜ世の中に、後世に残したいとは思えないような、無色透明で個性のないものが溢れてしまうのか。それは「ビジネスが『サイエンス』に寄りすぎてしまっているからだ」と山口氏は語る。
いまの世の中は、なにが良いことなのか、なにが美しいのか、多くのことが論理思考や市場調査によって結論づけられてしまっています。これらはすべて外在的な意思決定によるもので、個人の美意識が問われることはないんです。
そして山口氏が提案するのが、講演のタイトルでもある「ビジネスにおける『アート』と『サイエンス』のリバランス」なのだ。