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不確実な未来の「偶発性」を“Rock”する

コーポレートアクセラレーターは“神々の遊び”なのか──その傾向と「カタリスト」の存在

第5回

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コーポレートアクセラレーターは“大手企業による神々の遊び”か?

 大手企業(一般的に色々と余力あり)が、スタートアップ(一般的に色々とギリギリ)にアプローチし、スタートアップをその気にさせておいてから「会社判断でNGが出た」と撤退しダメージを与えることは、“大手企業による神々の遊び”と呼ばれる。そんな「神々の遊び」にだけはならないように、気を引き締めて臨みたいところだが、コーポレートアクセラレーターはその成り立ち上、危うい部分が存在することは意識していたほうが良い。

 一般的に、コーポレートアクセラレーターを企業側から見た利点は、新規事業を低コストで短期間に複数立ち上げる事ができる点である。一方スタートアップ側から見た利点は、企業のアセットを使うことで自らの事業を短期間に急成長できる点である。つまり「如何にラクに結果を出すか(如何にスタートアップ側に動いてもらうか)」という企業の思惑と、「如何にこのチャンスを最大限使うか(如何に企業側に動いてもらうか)」というスタートアップの思惑には、相反する部分が存在し、双方ともに「こんなはずではなかった」という事態に陥ってしまう危険性がある。

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この記事の著者

畑 紀行(ハタ トシユキ)

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