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WeWorkと森ビルが語る、人材に「市場性の高い成長」が必要な時代の“つながり方”

at Will Work主催「働き方を考えるカンファレンス2018」レポート Vol.2

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 2月15日、一般社団法人at Will Workは“働き方”を選択できる社会をめざして、大規模なカンファレンスを開催した。このカンファレレンスは昨年に続き2回目。600名を超える参加者が、働き方に関する多様な議論に参加した。行われたセッションの中から、森ビル株式会社の取締役副社長執行役員の森浩生氏とWeWork Japan合同会社日本ゼネラルマネージャーの髙橋正巳氏の対談の模様を紹介する。

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オフィス環境を変えていくことの意味──「ミレニアム世代への訴求」と「ウェルビーイング」

 このセッションは「働き方にイノベーションは必要か」というタイトルで行われ、WeWorkの紹介から始まった。

 WeWorkはNY発のコワーキングスペースを提供する企業である。現在のところ、世界には212拠点あり、スマホアプリを介してメンバー同士がオフィスだけでなくアプリでもつながることができるのが特徴である。日本では2018年2月1日に2ヶ所のオフィスがオープンし、さらに3ヶ所で近日オープンが予定されている。森ビルとは、すでにオープン済みのオフィスが森ビルのアークヒルズサウスタワーとギンザシックスからスタートしたという関係だ。

 オフィススペースは仕事に集中できるように考え抜かれたデザインを採用している。たとえばコミュニティエリアと呼ばれる共用スペースは太陽光を多く取り込むことをポイントにしている。光が入ってくることによってクリエイティビティが発揮されるからだ。

 このようなオフィス環境を提供していることについて、髙橋氏は以下のように投げかける。

ミレニアム世代と呼ばれる80年代以降生まれの69%が働く環境、働き方を非常に重視していて、就業先企業には、そこにこそ投資をしてほしいと言っています。今までと違うところに価値を見出している若い世代にどうアピールしていくかが肝心なのではないでしょうか。(髙橋氏)

 少子高齢化で生産年齢人口が減少するなか、優秀な人材を確保することは非常に重要である。オフィス空間が果たす役割は大きいと言えるだろう。そういった働く人に提供する価値を森ビルも考えてきていると森氏は言う。

かつて効率を求めて島型のオフィスで同じ仕事をしていたところから、1990年半ば頃からは環境をよくするためにスターバックスや商業施設を備えたオフィスがブームになり、現在ではコミュニティエリアを取り入れるようなオフィスが生まれてきています。健康で健全でかつ働きやすい場所を提供する会社に人は集まります。アメリカではオフィスビルに『ウェルビーイング』を重視する考え方が広がっています。企業がどんな環境を社員に提供したいかを考え、オフィス側がそれを企業に提供していかなければならない時代なのでしょう。(森氏)

 アメリカでは、ウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に良好な状態)を重視するオフィスビルの新しい認証制度、WELL(WELL Building Standard)も始まっている。これは、オフィスビルが健康的で生産性の高い空間を提供しているかを評価するためのもので「空気」、「水」、「栄養」、「光」、「フィットネス」、「快適性」、「心」の7分野102項目で評価される。オフィス環境と健康と生産性の関係への関心が集まっていると言えるのではないだろうか。

髙橋 正巳髙橋 正巳氏(WeWork Japan 合同会社 日本ゼネラルマネージャー)

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