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組織変革のための方法論「Positive Deviance」

“4つの物語”から理解する、組織変革や行動変容の方法論「Positive Deviance」とは

Positive Deviance 第一人者アービンド・シンハル氏 セミナーレポート

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 2月9日・10日、拓殖大学(東京都文京区)にてPositive Devianceの第一人者であり実践者であるアービンド・シンハル氏を迎えてのセミナーがPositive Deviance Japan(以下、PD Japan)の主催で開催された。PD Japanは、組織変革や行動変容を可能にする方法論「ポジティブ・デビアンス」の普及を目指し、日本での『現場に活きる方法論の構築』と『理解の深化の場の提供』をミッションとしている団体だ。本稿では、アービンド・シンハル氏の講演内容を前後編にてお届けする。

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Positive Deviance(ポジティブ・デビアンス)とは何か

 Positive Deviance(以下PD)とは、端的に言うと「ポジティブな逸脱」である。これだけでは分からないと言われるだろうが、当日のシンハル氏のやり方にならって、ここでも、4つのストーリーをお伝えすることから始めたい。一流のストーリーテラーでもあるシンハル氏の言葉を紙に起こすのは限界があるがご容赦いただきたい。

タイトルアービンド・シンハル氏
テキサス大学エルパソ校コミュニケーション学教授、熊本大学客員教授
社会変革のためのコミュニケーション戦略を専門とし、PDの分野をけん引する世界的な研究者である。米国政府機関、国連機関や世界銀行、フォード財団やロックフェラー財団など、多くの組織から支援を受けて研究を推進している。ちなみに、日本通のシンハル氏は、日本名を「信春」としている。

 セミナーと言ってもシンハル氏がつくる場は自然とインタラクティブな対話の場になる。自己紹介の後、シンハル氏の導きで、まずは全員が円になることから始まった。当然、シンハル氏もその円の中に入る。そして、全員が一言ずつの自己紹介へと進んだ。

 こうした進め方もPDの哲学に根ざしている。インビテーショナル・アプローチというもので、そこに集まった全員が、どうその場に関わるかを決めていく。PDはよくソーシャル・イノベーションに向いた手法ととらえられる事が多いが、ここでのソーシャルという単語は「社会ではなく関係性」であるととらえるとPDの世界観が見えてくる。関係性を変えていく事はPD実践における肝の一つである。

Positive Deviance

 全員での対話の準備が整ったところで、シンハル氏は語り始めた。彼が過去48時間に出会ったエピソードからPDを感じたものがテーマとなった。身近なテーマでのPD発見という点でとても興味深いものになった。

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