琉球銀行のトラリーマン伊禮さんに聞く、働き方の「原体験」──限りある人生で何をするか

【対談ゲスト】株式会社琉球銀行 営業統括部 メディア戦略室 室長 伊禮真さん:第1回

 本対談連載では、楽天株式会社 楽天大学 学長 仲山進也氏をナビゲーターに迎えて、「トラリーマン(サラリーマンの虎)」との対談から、これからの働き方や生き方を考え、かつ、本質的な議論からずれがちな地方創生議論にも一石を投じることを目的とした企画である。
 前回は、「トラリーマン」の名付け親でもある、レオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役社長・最高投資責任者の藤野英人氏を迎えて、そもそも「トラリーマン」とは何か、その特徴などを議論した。
 今後は、現役のトラリーマン、もしくは直前までトラリーマンとして大企業で活躍していたゲストを迎えて、トラリーマンとは何かを個別に深掘りしていく。今回は、今年70周年を迎える株式会社琉球銀行の営業統括部上席調査役で、4月1日からメディア戦略室室長に就任する伊禮真(いれい・まこと)さん。伊禮さんの取り組みから、トラリーマンの本質に迫る。全3回の第1回記事をお届けする。

[公開日]

[語り手] 伊禮 真 仲山 進也 [取材・構成] 宮本 恵理子 [写] 長谷川 梓 [編] 栗原 茂(Biz/Zine編集部)

[タグ] ワークスタイル 事業開発 トラリーマン サラリーマンの虎

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「意思決定の早さ」と「自己紹介の難しさ」という、トラリーマン“あるある”

仲山進也さん(以下、敬称略):伊禮さんとの出会いは、前回のゲストで、「トラリーマン」の名付け親である藤野英人さん(レオス・キャピタルワークス代表取締役)からの紹介でした。藤野さんが出張先から夜中にメッセージを送ってくださって「沖縄にすごいトラを発見したよ。今度紹介します」って。程なくして藤野さんが開いてくださった「トラリーマン飲み会」で対面して、意気投合したのがきっかけです。今回の取材が組まれるまでもあっという間でした。

伊禮真さん(以下、敬称略):そうでしたよね。仲山さんからFacebookのメッセージが来た瞬間、ほとんど詳細を読まずに、条件反射的に「いける!」って(笑)。基本、いつも即レスなんですよ。実際に会った時に信頼関係ができあがっているから、詳細な話を聞かずともすぐに乗れる。

仲山:分かります。物事を進める時のテンポはすごく重視するかもしれない。信頼できる人と「こんなことやりましょう」となると、たいてい日程などもすぐ合います。逆に、あまりタイミングが合わないと「今はやるべき時ではないのかもしれない」と判断したり。たまに大きな組織の人に即レスして、「こんなに早くお返事いただき、ありがとうございます」と感謝されてしまうんですけど、自分からするとフツーのことで……。

伊禮:僕もスピード感は大事にしたいので、名刺にFacebookのアカウントをいれているんですよ。Facebookのメッセンジャー機能のほうが早いので。

仲山:“トラリーマンあるある”の一つに、「自己紹介が難しい」というのがあると思っています。肩書きにとらわれない仕事のしかたをするから、関わる領域がどんどん広がるという。名刺も1枚では収まらず、2枚、3枚と増えることも多い。ということで、まずは、伊禮さんの現在の仕事内容から聞かせていただけますか。

伊禮:勤め先は、沖縄にある地方銀行の「琉球銀行」です。オフィシャルの所属としては、営業統括部の広告担当という立場で、いわゆるテレビCMも作りますし、紙媒体の広告も作っています。広告全般を作って回すほか、デジタルマーケティングをずっと勉強していまして、社内ではこれまで僕がほぼ一人で回していました。その他、諸々、とにかく自分の領域を狭めずやるべきと信じることをやっているので、ちょっとずつお話ししていきます(笑)。

伊禮 真株式会社琉球銀行 営業統括部 メディア戦略室 室長 伊禮 真(いれい まこと)さん(2018年4月1日より)
1986年、株式会社琉球銀行入行。1993年広告担当。1999年東京三菱銀行(現東京三菱UFJ銀行)に出向。2002年県内銀行初のTVCM制作、キャラクターのロボットが大きな話題になり海外のメディアにも取り上げられる。以降関連会社への出向を経て2012年から再び広告に復帰。県内外の広告賞を多数受賞。各メディアの取材多数。琉球大学での講座やインターンシップへの講義。県内外や国内外企業イベントでの講演出演も多い。ライフワークは社会福祉活動(沖縄県セルプセンター理事)とアウトドア活動(キャンプインストラクター)とDJ(Soul中心)。DJした際のプレイリストが2017年のSpotifyの広告に採用された。2018年4月1日より営業統括部メディア戦略室室長に就任。

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