カスタマージャーニーとは違う「ジョブマッピング」作成のヒントは“行為ではなく進化の目的を描く”こと
ジョブマップは、いわゆるプロセスマネジメントやタスク分析とは似て非なるものです。ジョブマップ生成の目的の1つは、前述したとおり市場における全てのニーズ収集をガイドするためのものです。また、顧客が実際にしていることというよりも、本当にしたいこと/しなければならないことを理解するためのものでもあります。
「患者に対するオペ(切開手術)を完遂する」という中核となる機能的ジョブのプロセス(実際にはもっと多くのステップが存在します)を考えてみましょう(図8)。例えば、外科医(ジョブ履行者)が実際にしていることは「レントゲン写真を見る」ことかもしれませんが、本当の目的は「患者の直近の情報を収集する」ことかもしれません。また、「心電図をチェックする」よりも「患者の状況を監視する」の方が良いでしょう。